「歯周病があるけれど、インプラントはできるのだろうか」と不安に感じている方は少なくありません。
結論からお伝えすると、歯周病があっても、適切に治療・管理された状態であればインプラントを検討できるケースは多くあります。ただし、歯周病が未治療のままインプラントを行うと、インプラント周囲炎というトラブルのリスクが高まることが知られています(個人差があります)。
- ✔歯周病があるとインプラントはできない?その理由と条件
- ✔インプラント周囲炎とは何か・どう予防するか
- ✔歯周病治療からインプラントまでの全体的な流れ
1. 歯周病とインプラント|多くの患者さんが抱える不安
「歯周病だからインプラントはムリ」は本当?
歯周病があると即座にインプラントができないわけではありませんが、歯周病の状態によっては、まず歯周病の治療を優先する必要があります。大切なのは「歯周病があるからあきらめる」のではなく、歯周病の状態をしっかり把握し、適切な順序で治療を進めることです。
歯周病とはどのような状態か
歯周病とは、歯を支える歯ぐきや顎の骨(歯槽骨)が細菌によって徐々に破壊される病気です。初期の段階では痛みが出にくく、気づかないうちに進行していることが多いとされています。歯周病の原因菌は、インプラントの周囲の組織にも悪影響を与えることがわかっており、インプラントを長持ちさせるためには歯周病との向き合い方が非常に重要です。
歯周病患者さんが感じやすい具体的な不安
「骨が溶けていると言われたが、インプラントを埋め込む骨が足りないのでは?」「治療後に歯周病が再発したらインプラントも抜けてしまうの?」といった不安をお持ちの方は多くいらっしゃいます。次のセクションで具体的にお答えしていきます。

2. 歯周病がインプラントに影響する3つの理由
歯周病が未治療のまま放置されると、その細菌がインプラントを埋め込んだ部位の周囲にも定着し、インプラント周囲炎を引き起こす可能性が高まります。インプラントは人工物のため、天然歯よりも細菌に対する生体の防御機能が働きにくい面があるとされています(個人差があります)。
歯周病が進行すると、歯を支えていた顎の骨(歯槽骨)が吸収・喪失されます。骨の量と質が十分であることが重要な条件の一つです。骨量が不足している場合は、骨造成(GBRやソケットリフトなど)と呼ばれる追加処置を行うことで対応できるケースがあります(個人差があります)。
歯周病の既往がある方は、そうでない方に比べてインプラント周囲炎のリスクが高まりやすいことが報告されています。インプラント治療後の継続的な管理が、特に歯周病経験者にとって重要なポイントになります(個人差があります)。
よくある誤解:「インプラントは入れ歯と違って歯周病にならない」
「インプラントは人工の歯だから歯周病にはならない」と考える方がいますが、これは誤りです。インプラント自体は虫歯にはなりませんが、その周囲の歯ぐきや骨は生きた組織であるため、細菌の影響を受けます。インプラント周囲の組織が炎症を起こす状態を「インプラント周囲炎」と呼び、歯周病と同様に骨の喪失が起こる可能性があります。
3. 歯周病がある場合のインプラント治療の流れ
ステップ1:精密な口腔内検査と診断
まず、歯科用CTや口腔内の詳しい検査を行い、歯周病の進行度、顎の骨量・骨質、歯ぐきの状態などを総合的に確認します。CTによる3次元的な骨の評価は、インプラントを安全に行えるかどうかを判断するうえで欠かせません。
ステップ2:歯周病治療を優先して行う
歯周病の活動性が認められる場合は、インプラントの前に歯周病治療を先に完了させることが原則です。スケーリング(歯石除去)や歯根面のクリーニング(SRP)、必要であれば歯周外科処置などを行い、歯ぐきの炎症を落ち着かせます。
ステップ3:骨造成・インプラント埋入
骨量が不足している場合は、骨造成(GBR法・ソケットリフト・サイナスリフトなど)を行い、インプラントを埋め込むための土台を整えます。骨量が十分であれば、インプラント(フィクスチャー)の埋入手術を行います。
ステップ4:骨との結合期間(オッセオインテグレーション)
インプラントのフィクスチャーが顎の骨とくっつく(オッセオインテグレーション)まで、一般的に下顎で2〜3か月、上顎で3〜6か月程度の期間を要することが多いとされています(個人差があります)。
ステップ5:上部構造(被せ物)の装着と完成
骨との結合が確認できたら、アバットメント(支台部)と人工歯(上部構造)を装着して治療が完成します。その後も定期的なメンテナンスに通っていただくことが、インプラントを長く使っていただくうえで大切です。
4. インプラント周囲炎を防ぐためのケアと予防
インプラント周囲炎とはどのような状態か
インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲の歯ぐきや骨に炎症が生じる状態です。原因は歯周病と同様に「プラーク(歯垢)」の蓄積です。初期段階では痛みや自覚症状が少ないことが多く、気づかないうちに進行しているケースがあります。
日常のセルフケアで意識したいポイント
歯ブラシでのブラッシングに加え、インプラントと歯ぐきの境目に入り込みやすいデンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、プラークの除去率が高まるとされています。喫煙習慣のある方は、喫煙が歯周組織やインプラント周囲の血流を悪化させるリスクがあるため、担当医への相談をおすすめします。
- インプラント周囲炎を早期に発見・対処できる
- 歯周病の再発を抑制できる可能性がある
- 残っている天然歯も同時に守ることができる
- インプラントの長期的な安定に期待が持てる
- プラークが蓄積しインプラント周囲炎が進行する恐れがある
- 骨の吸収が進みインプラントが不安定になる可能性がある
- 再治療が必要になり費用・時間の負担が増える場合がある
- 最終的にインプラントを撤去しなければならないケースもある
歯科医院でのプロフェッショナルケアの重要性
自宅でのセルフケアだけでは取り除けない歯石やバイオフィルムは、歯科医院での専門的なクリーニング(PMTC)や歯石除去によって除去します。インプラントを装着している方には、3〜6か月に1回程度の定期メンテナンスが推奨されています(個人差・状態により異なります)。
5. オカダ歯科クリニックのインプラント・歯周病への取り組み
- ✦歯科用CT・マイクロスコープ・YAGレーザー・CO2レーザーを使用した精密な診査・治療
- ✦クラスB滅菌システム導入による徹底した衛生管理
- ✦インプラント難症例・骨造成にも対応(スイス・ハンガリーなど海外研修で技術を研鑽)
- ✦ストローマン社・トーメンメディカル社のインプラントを使用
- ✦平日夜9時(月・火・木曜)まで診療、新小岩駅北口より徒歩3分のアクセス
歯周病とインプラントは切り離して考えることができません。歯周病のコントロールなしにインプラントを行っても、長期的な安定は望めません。当院では、患者様お一人おひとりのお口の状態を精密に把握したうえで、歯周病治療からインプラント、そのあとのメンテナンスまでを一貫してサポートしています。
岡田 素平太(院長・歯学博士・医療法人社団美樹歯会理事長)
6. よくあるご質問(FAQ)

まとめ|インプラントと歯周病について知っておきたいこと
- ✔歯周病があってもインプラントを検討できる場合があるが、まず歯周病治療・管理が優先される
- ✔歯周病による骨量不足には骨造成で対応できるケースがある(個人差があります)
- ✔インプラント後も「インプラント周囲炎」に注意が必要で、定期メンテナンスが重要
- ✔歯周病経験者はセルフケアとプロケアを継続することが大切
- ✔不安なことはセカンドオピニオンも含め、専門医に相談することが解決への近道
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